Vol.1 空と海の間に築く未来への遺産 ~石川県編~

分割再生&解説ハンドブック Part 3 日本の伝統的な塩づくりについて

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珠洲市の海岸に再現されている能登の塩田揚げ浜式についてご紹介しています。

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周囲を海に囲まれている日本列島は、海水は豊富にありますが、雨が多い気候のため、太陽熱によって海水の水分を蒸発させて塩を作る「天日製塩」には適していませんでした。そのため伝統的に、海水を濃縮して「かん水」を生成し、それを加熱して結晶を得る塩作りが行われてきました。
こうした日本の伝統的な塩作りの方法としては、以下の4種が代表的です。

1「藻塩焼き」

百人一首「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」(作者名 権中納言定家)にも描かれている藻塩焼きですが、どのように行われたかは諸説あります。一般的には、ほんだわらの表面に乾燥付着した塩に、海水をかけて「かん水」を作り、これを煮詰めたとされています。宮城県の塩釜神社の末社御釜神社では、毎年7月、藻塩焼きを模した藻塩焼き神事が行われます。

2「揚浜式塩田」

すでに約1200年前(平安時代)には文献にも登場する「揚浜式塩田」は、赤穂などで発掘調査も行われました。基本は粘土板の上に砂をまき、その上に海水を散布して蒸発させ、砂表面に塩を析出。その砂を集めて海水で溶かし「かん水」を作ってそれを釜で煮詰める方法です。能登で広く行われている方法も、この「揚浜式」です。

3「入浜式塩田」

約500年前の室町時代末期から、昭和30年代頃まで行われてきた製法です。基本は海水満潮面よりやや低い所に砂でできた塩田をつくり、毛細管現象を利用して海水を表面に導き、砂上に塩を析出させます。その砂を集めて海水で溶かして「かん水」をつくり、釜で煮詰める方法です。

4「流下式塩田」

昭和30年頃から昭和40年代後半まで行われた方法です。ポンプで海水を汲み上げ、わずかに傾斜した粘土盤で作った塩田の上に流して蒸発させ、さらに竹笹などで作った立体濃縮装置(枝条架)に液滴状にして流して、風力で濃縮して「かん水」を作り、これを釜で煮詰める方法です。

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収録時間 3分42秒
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