Vol.5 結いが育む郷土の原風景 ~岩手県編~

分割再生&解説ハンドブック Part 5 稲の収穫

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稲の収穫の様子と、「ふれあい農業交流事業」の秋の作業についてご紹介しています。

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稲の天日干し

「ほんにょ」とは稲の干し方のことです。このかけ方は平地で見られ、岩手県南部・宮城県北部で見られます。
「ほんにょ」という響きはとてもかわいらしいものですが、漢字で書くと「穂仁王」。稲穂が仁王立ちしているように見えることから、この名前が付けられたそうです。また、ほかの言い回しとして、「ほにょ」「ほにお」「杭がけ」「稲杭がけ」「棒がけ」などがあります。
収穫した稲を、地中に立てた棒に、交互に掛けてほんにょを作り、長い時間をかけて乾燥させた後、籾すりをして玄米にする、というのが収穫の一連の流れです。

稲を天日干しにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
脱穀したばかりの籾には、およそ23〜25%の水分が含まれています。水分が多い籾は、籾すりしにくく、保管中にカビや虫が発生してしまいます。なので、水分が15%くらいになるまで、乾燥させる必要があります。
このとき、短時間で乾燥させると、表面がひび割れてかさかさになってしまい、美味しいお米になりません。天日干しは、1〜3週間という長い時間をかけ、稲に満遍なく天日があたるように稲の場所を入れ替えながら行います。この手間と時間が、おいしいお米を作りだす秘訣です。

しかし現在では、稲を天日干しにする地域は減ってきています。これには、さまざまな要因が絡みますが、1つめは、天日干しにかかる時間と手間が、生産効率を悪くするから。また、天候によるリスクが高いのも天日干しのデメリット。2つめは、生産者の高齢化・後継者不足問題。少子高齢化の傾向にある日本の農業では、稲作に限らず、深刻な問題となっています。3つめは、機械作業の普及。機械乾燥なら、8時間〜一晩程度で済むのです。
こうした背景から、天日干しのお米は減っていますが、今でも直売所などでは、販売されています。

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収録時間 4分48秒
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