Vol.5 結いが育む郷土の原風景 ~岩手県編~

分割再生&解説ハンドブック Part 6 収穫後の胆沢の冬

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胆沢区で今も尚続いている伝統芸能についてと、胆沢句の冬の様子をご紹介しています。~エピローグ

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農家の歳時記 農作業じまいの「庭払い」と農作業始めの「野たて」

古から農家には、その季節に即した「年中行事」が数多くありました。その多くは、農業の作業を円滑に進めるために定められた、実用的なものでしたが、なかには生活にアクセントを加え、日々の楽しみを作り出す、今で言えば「祝日」のような性格の「暦」や「行事」も数多くあったのです。
その1つが「庭払い」あるいは「油しめ」という、一年の作業の締めくくる行事。晩秋から初冬にかけて行われます。
「庭払い」は、まさしく収穫を終え、農機具などをしまい、農作業の場であった、「庭」や「土間」を掃いて「終い支度」をすること。「油しめ」は、1年の農作業の最後に、菜種などの油を絞ったことが語源だと言われています。
どちらの行事も、この一年の農作業が無事終わった、いわば打ち上げです。ですからその多くが、「餅」などのごちそうを食べたり、いつも忙しい奥さんが、全ての作業を休むしきたりや、実家に帰る風習などがあるようです。
現在も、各地の農家には、こうした行事が数多く残っており、映像でも近隣の人々が集う豊作祝いとしての、「庭払い」の様子をご覧いただくことができます。
また「庭払い」の反対に、農作業を開始するのが、「野入り」「野立て」「農はだて」と呼ばれる行事です。これが行われるのは1月11日。お正月も終わり、いよいよ仕事始めといった感じでしょうか。地域によって違いますが、畑に行って、鍬や鋤を入れる動作をしたり、「わら」などを稲になぞらえて、雪中で田植えを再現する「庭田植え」(あるいはその準備)を行ったと言われています。またこの日は「鏡開き」でもありますが、これも仕事始めとして、蔵を開け、その中に飾ってあった餅を割って食べたことから始まったとも言われています。

胆沢でも、平成2年から「全日本農はだてのつどい」と称し、2月の第2土曜日に胆沢野球場特設会場で、冬のイベントが行われています。もちろんこれは、こうした「野入り」「野立て」「農はだて」と呼ばれる行事の現代復刻版。「庭田植え」を実施するだけでなく、日本最大級の大臼による「福餅つき」、重さが8トンにもなる「福俵引き」などが行われています。

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収録時間 3分7秒
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