群馬県

06.繭玉かざり、伊勢崎絣。養蚕の存続に向けた取り組み

伊勢崎絣の織物職人

Vol.03

Ep.06

明治、大正、昭和にかけ、伊勢崎銘仙(めいせん)の名で広く全国に知られた伊勢崎絣(かすり)。その特色は括(くく)り絣、板締(いたじめ)絣、捺染(なっせん)加工の技法にあります。伊勢崎絣は単純な柄から精密な模様まで、絹の風合いを生かした手作りの絣として、今なお多くの人に愛されています。

伝統的な養蚕文化を守るため、養蚕農家でも様々な取り組みが行われており、甘楽富岡蚕桑研究会では養蚕・製糸業の維持・発展に向けた活動や、新たな絹需要の開拓に取り組んでいます。地元で作られるシルクの消費拡大をめざし、群馬オリジナル蚕品種「ぐんま200」を碓氷製糸で生糸加工。それを原料に手袋、靴下、洗顔タオルなどのオリジナルシルク製品を開発しました。次世代へのイメージアップや伝統産業としての認知向上のため、保育園や小学校などで蚕の飼育学習や繭クラフト教室の出前授業なども行われています。