青森県
【青森県編】代々続く相内の虫おくり
五所川原市相内の虫おくりは「虫おくりの原型」とも言われています。
「私らが子どものころは、総勢二百人くらいの規模で村中練り歩いたもんでしたよ」と、地区の青年団長を務める秋田谷和智さんは話します。
当時は小学校の目の前に青年団の集会所があり、村の若い衆が集まって準備をしていたのだそう。
「その頃は学校の授業にも虫おくりの時間ってのがあって、笛や太鼓だの跳ね方だの、子どもらがそれぞれやりたい役割を、青年団員が先生になって教えたもんですよ」(秋田谷さん)
こんな風にして、相内地区の虫おくりは、次世代へと受け継がれていったのですね。