群馬県

05.養蚕農家の新年。初日の出と正月料理。元旦のそば

元日の豊作祈願1

Vol.03

Ep.05

高品質な生糸の大量生産を可能にし、世界と日本の間の技術交流を実現した群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」。日本が開発したこの大量生産技術は、それまで一部の特権階級のものだった絹を世界中に広め、人々の生活や文化をより一層豊かなものに変えました。

群馬県内では他にも「ぐんま絹遺産」と称し、県知事がぐんまの「たからもの」として登録する絹遺産が数多くあります。絹遺産の対象は養蚕、製糸、織物にまつわる建物や場所、祭りなど多岐にわたり、もともと旧暦の元日、現在は2月11日に行われている「春駒」もその一つ。新年に行う豊作祈願の門付け芸で、家内安全や養蚕の豊作を祈願する祭りです。

青年の男子がおっかあ1人、踊り子2人、おっとう1人に扮し、歌と踊りを披露しながら家々を廻ります。

また、本編の作中では、新年を迎えた養蚕農家が、家族や地域の人々と初日の出を参拝。この地域では正月料理としてそばを食べる習わしがあります。