茨城県
03霞ヶ浦の豊富な水とともに発展したレンコン栽培

植えつけの準備をする酒井さん親子
Vol.42
Ep.3



県南部に位置する霞ヶ浦は、霞ヶ浦(西浦)、北浦、常陸利根川をすべて含めた湖沼を指し、湖面積は220㎢で琵琶湖に次ぐ広さです。ワカサギ、シラウオ、テナガエビなどの漁業やコイの養殖なども盛んにおこなわれています。
霞ヶ浦の豊かな水資源、また幾筋もの河川が湖沼に流れ込むことで生まれる湖畔一帯の肥沃な土壌によって発展してきたのが、レンコンの栽培です。その生産量は日本一。4月、水温が安定して15℃を超えるようになると植えつけが始まります。代かきで土をやわらかく耕してならしておいたところに、新芽のついた種バスを、芽を折らないように注意して土の中に沈めていきます。しばらくすると、水面に最初の浮き葉が開き、少しずつ立ち葉が増えていきます。
4月にかすみがうら市、土浦市で開催される「かすみがうらマラソン」は春の風物詩。レンコンの浮き葉が出る前の霞ヶ浦湖畔をランナーが走り抜けます。
