茨城県

05水はけのよい傾斜地で育つ「行方(なめがた)かんしょ」

植えつけの様子

植えつけの様子

Vol.42

Ep.5

茨城県は、甘藷(サツマイモ)の栽培面積、生産量ともに全国トップを競う大産地です。関東ローム層が堆積した台地は甘藷の栽培に適しており、県内各地で栽培が広がりました。青果用甘藷だけでなく干しいも加工も有名です。

霞ヶ浦(西浦)と北浦の間に位置する標高30m前後の行方台地は、傾斜地で水はけがよく、青果用甘藷の栽培が盛ん。ここで作られた甘藷は「行方かんしょ」の名前で広く流通しています。

苗の定植は5~6月、地温が15度以上になった頃におこなわれます。定植後は雨など自然に委ねる部分が多くなるので、生産者にとって土づくりから育苗、定植までの期間は手をかけられる大事な時期です。行方台地は1枚の畑面積が大きなところが多く、機械化、省力化も進んでいます。