茨城県

06夏から冬まで長きにわたるレンコンの収穫、生産者の思い

から刈りの様子

から刈りの様子

Vol.42

Ep.6

レンコンは収穫期が長く夏から冬にかけて収穫されます。旬より早い6~8月頃にまだ若い状態で収穫されるレンコンは「新レンコン」と呼ばれ、白くやわらかくシャキシャキとした食感が特徴。表皮が薄く日持ちしないため流通量は多くありませんが、この時期ならではのみずみずしさを味わうことができます。出荷量が多くなるのは秋~冬で、なかでも年末の12月にピークを迎えます。

レンコンを掘り出す1週間くらい前になると、水面から出ている葉や茎を切り倒す「から刈り」という作業がおこなわれます。葉から供給される酸素を遮断することで、レンコンの表面に吸着していた酸化鉄(赤渋)がはがれ、レンコンが白くきれいになるのです。水圧ポンプを使用しながら掘り出す作業は重労働ですが、生産者の酒井秀明さんは、「この霞ヶ浦の水があるからレンコンが作れる」とその恵みに感謝します。

収穫後のレンコンで気を使うのは乾燥。JA水郷つくばれんこんセンターでは、レンコンを乾かさないようにしながら丁寧に出荷作業が進められます。