茨城県
07甘藷の収穫風景と、産地から生まれた「焼き芋機」のアイデア

電気式焼き芋機
Vol.42
Ep.7



秋、甘藷の収穫シーズンです。茎葉処理機で茎や葉を取り除き、大型の収穫機で掘り取りからコンテナ詰めがおこなわれます。県内で栽培される青果用品種はいろいろありますが、『べにはるか』『ベニアズマ』など焼き芋に人気の品種が主流です。本作で紹介されている『べにまさり』もその一つ。しっとりした食感で甘みが強いのが特徴です。
ところで、スーパーなどで見かけることが増えた「電気式焼き芋機」はどこから生まれたのでしょうか。じつは、このアイデアを出したのが、JAなめがたしおさいの代表理事専務を務める金田富夫さん。「行方かんしょの味のよさが単価につながっていないことを課題とし、おいしさをどう伝えていくか戦略を練った結果、スーパーと共同で焼き芋用の機械を開発することになった」と狙いを話します。いまや、大ヒット商品です。
甘藷は、収穫してすぐ食べるよりも、低温でしばらく貯蔵させたほうが、デンプンが糖に変わって甘みが増し、保存性も高まります。おいしい甘藷は、ゆっくり時間をかけて熟成されてから、消費者のもとに届けられているのです。
