鹿児島県

02.開聞岳のふもと、指宿のオクラ収穫

指宿のオクラ

Vol.18

Ep.02

薩摩半島の最南端、鹿児島湾の入り口に位置する指宿(いぶすき)市は、就業者のおよそ5人に1人が農業に従事しています。年間200億円を超える農業生産額の4割は畜産ですが、耕作地の9割は畑作で、サツマイモ、キャベツ、カボチャ、オクラ、そら豆、スナップえんどうなどが主な農作物。このうちオクラは年間生産量が3000トンを超え、生産額25億円以上という日本一の産地です。

明治初期に日本に伝わったとされるオクラは、元々アフリカ原産。指宿市では昭和25年頃から栽培が始まりました。40年代以降ハウス栽培が本格化し、一気に生産が拡大。主な品種は「ブルースカイ」「ニュースカイ」「ピークファイブ」などで、露地栽培では4月に種をまき6~10月に収穫、ハウス栽培では2月に播種し、4~7月に収穫となります。

オクラの実は成長が早く、花が咲いてから収穫まで通常は7日ほどですが、最盛期には4日程度で収穫できます。そのため生産者は、毎日休むことなく早朝から収穫に追われます。