神奈川

02.山本温室園のオランダ式トマト栽培

山本さんのご両親

Vol.37

Ep.2

横浜市保土ケ谷区で山本温室園を経営する山本泰隆さんが取り入れているのが、オランダ式トマト栽培です。トマトの茎を垂直に伸ばし、通常の2倍以上の高さまで吊り上げることで、限られた耕地面積を有効活用。収穫期間も従来の2倍以上になることで、経営の安定化が図れます。

大学卒業後視察先のオランダでこのオランダ式トマト栽培について知り、「自分もこんな農業をしたい」と考えた山本さん。ハウス内は温度・湿度・光量などを科学的に制御できるシステムを導入しており、気候に左右されない生育環境を整えています。設備を整えるコストは当然かかるものの、都市農業の未来を切り開く期待の農業技術です。

就農3年目で父から農園を継いだ時は「無我夢中でやるしかなかった」と振り返る山本さんですが、オランダ式トマト栽培で収穫した房採りトマトを主軸に、市場や消費者との距離が近い横浜の立地を生かした野菜栽培に取り組んでいます。