神奈川
01.神奈川の今昔。大都市・横浜の農業
Vol.37
Ep.1
日本列島のほぼ中央、関東平野の南西部に位置し、北は東京都、東は東京湾、南は相模湾、西は山梨県・静岡県に隣接する神奈川県。北西部に丹沢や箱根の山地をひかえ、東と南は平野と海に面して太平洋の黒潮の影響も受けることから、温暖で雨量の多い気候です。
神奈川という名称が歴史上初めて登場するのは,北条時宗の時代。「神奈河郷」の記述があります。明治時代、政府は重要な港だった横浜周辺地域を神奈川県とし、1893年に三多摩地域を東京府に移管。現在の県域が確定しました。
本作に登場する山本温室園がある横浜市内には2,850ha の農地があり、野菜、果樹、畜産、花、米、麦、雑穀、豆類などが栽培されています。横浜は面積は少ないながら水田も有し、洪水防止や水源涵養、温暖化の緩和や生物多様性などの観点から保全が進められています。
大都市のイメージが強い横浜ですが、観光農業の振興や都市住民と農家のふれあいを深める取り組みなど農業の役割が注目されています。