神奈川
06.神奈川の農業。都市農業の未来
Vol.37
Ep.6
都市農業は、①新鮮な農産物を供給する、②身近な農業体験や交流活動の場を提供する、③災害時に防災空間を確保する、④やすらぎや潤いをもたらす緑地空間を提供する、⑤国土・環境を保全する、⑥都市住民の農業理解を醸成する、など多様な役割を有しています。
神奈川では、農家一戸当たりの耕地面積は全国平均と比べ規模が小さいものの、都市農業ならではの野菜や花き栽培を中心に、高い技術力を生かした土地生産性の高い経営が行われてきました。温暖な気候や大消費地に近い利点を生かし、野菜や果実のほか、牛乳、豚肉など生鮮食料を中心とした生産が盛んです。販売についても、市場出荷や直売、契約出荷、観光農園など様々な方法がとられています。
他の地域同様、担い手の減少や高齢化は進んでいますが、神奈川では持続可能な都市農業をめざし、神奈川県都市農業推進条例を制定。新鮮で安心・安全な食料の供給や地産地消の推進、多様な担い手の確保など、都市農業の未来に向けた取り組みを進めています。