宮崎県

04.常光寺の滝と高千穂町の棚田、米と花を作る女性農業者

日本の棚田百選にも3か所が登録

日本の棚田百選にも3か所が登録

Vol.34

Ep.4

名勝・高千穂峡で有名な高千穂町には、日本の滝百選にも選ばれた真名井の滝のほか、名瀑が複数あります。中でも長寿の滝・白糸の滝と呼ばれる常光寺の滝は、標高1757mの祖母山から湧出する水が37mの落差を落ちる荘厳な景観。

また、日本の棚田百選に選ばれている場所も多い宮崎県では、「ひなたの棚田遺産」として県内17か所(2021年2月時点)を認定、高千穂町・徳別当(とくべっとう)地区や日之影町・戸川地区が登録されています。

さらにこの地域一帯(高千穂郷と椎葉山地域=高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町・諸塚村・椎葉村)は2015年、世界農業遺産にも認定。本作の女性農業者が栽培しているキンポウゲ科の多年草「ラナンキュラス」は、こうした高千穂町など県北部の冷涼な中山間地域で栽培される、宮崎を代表する花の一つです。大きな花とそれを支えるまっすぐな茎が特徴で、茎の途中から出てくる花かぎを一つ一つ摘み取る地道な手作業と、きめ細かな温度管理によって大切に育てられています。