新潟県

01.米どころ、酒どころ新潟と佐渡島のトキ

トキと共に生きる佐渡の情景

Vol.30

Ep.01

本州中央部よりやや北の日本海側に位置する新潟県は、本州部分と佐渡島、粟島を県域とし、その面積は全国第 5 位の12,584 ㎢。新潟県の北西側は日本海、北東側から南西側にかけては山形・福島・群馬・長野・富山の5県と接し、朝日山地、飯豊(いいで)山地、越後山脈、三国山脈、上信越連峰、飛騨山脈などが県境を形成します。また、これらを水源とする多くの河川をもち、とりわけ県中央部を流れる信濃川、阿賀野川の流域には、全国で2番目の面積をもつ越後平野が広がります。新潟県の気象は典型的な日本海岸気候。強い冬型の気圧配置となる冬には海岸や平野部では吹雪、山沿いではしんしんと雪が降り積もり、家々が埋まります。こうした風土の中、新潟県では古くから米作りや酒造が営まれてきました。

一方、トキとの共生をめざし、田んぼの生態系に配慮した農業に取り組んでいる佐渡。棚田などの美しい景観や昔から受け継がれている伝統的な農文化が評価され、2011年には日本で初めて世界農業遺産に認定されました。