新潟県
04.新潟の祭り、弥彦燈籠まつりと長岡まつり
Vol.30
Ep.04
日本三大燈籠(とうろう)祭りの一つとされる弥彦燈籠まつりは、毎年7月下旬の3日間行われる彌彦神社の夏の大祭。その中で斎行される「弥彦神社燈篭おしと舞楽」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
一方、日本三大花火大会に数えられ、毎年華やかに繰り広げられる長岡まつり大花火大会。実はその起源は、地元の歴史に刻まれた痛ましい記憶にありました。
昭和20年8月1日の長岡空襲。市街地は1時間40分も爆撃を受け続け、8割が消失、1,488人の命が奪われました。その1年後の昭和21年8月1日に開催されたのが、長岡まつりの前身・長岡復興祭です。
この長岡花火に込められた思いは、時を重ねても変わることなく今も受け継がれています。空襲が始まった時刻(8月1日午後10時30分)には、亡くなった人たちへの慰霊、復興に尽力した先人への感謝、そして恒久平和の願いを込め、現在も白一色の尺玉3発が打ち上げられるとともに、市内寺院では慰霊の鐘を鳴らします。