新潟県
06.佐渡、学校蔵の酒造り
Vol.30
Ep.06
日本で一番大きな離島、佐渡島。その両翼と真野湾を見下ろす丘の上に建つ木造校舎。「日本一夕日がきれいな小学校」と謳われ、2010年に廃校となった旧・西三川小学校です。ここに「学校蔵」と呼ばれる場所があります。学校蔵を運営しているのは1892年創業の尾畑酒造。ここの蔵では10月から3月までの仕込み期間中、完全泊まり込みという今では珍しい伝統の酒造りを続けています。海に囲まれ、少子高齢化、人口減少、産業の衰退など、日本が抱える課題が集約している佐渡島を「日本の縮図」と捉え、島国にっぽんの未来を考えたい――そんな思いから2014年に始めたのが「学校蔵プロジェクト」です。
毎年6月には「学校蔵の特別授業」と題し、外部講師を招いて授業スタイルで学ぶワークショップも開催。これまで多くの著名な有識者や外国人が学校蔵を訪れ、「未来を変える特別授業」を行ってきました。
学校蔵の校訓は「幸醸心(こうじょうしん)」。幸せを醸す心を育てる場所をめざしています。