徳島県

08.なると金時、勝浦みかんの収穫と伝統の継承

色づいたミカンの果実

Vol.32

Ep.08

「なると金時」の主な産地はJA大津松茂、JA里浦、JA徳島市、JA徳島北、JA板野郡など。徳島ミカンはJA東とくしま、JA徳島市、JAアグリあなんなどが主産地です。

露地ミカンは9月下旬から出荷が始まり、極早生温州→早生→普通と続き、翌年4月まで。高糖度系の十万、青島、古田、大津4号などの品種は12月~1月に収穫して貯蔵され、十分な甘みを備えた熟成みかんとして出荷されます。

ハウスみかんは10月中旬~12月にビニールハウスで加温し、冬に純白の花を咲かせ、4月下旬から収穫。ハウス内で温度や水分をコントロールしながら育てられています。

昭和50年代、ミカンの価格低迷の打開策として阿南市山口町と佐那河内村の篤農家が栽培に挑んだのが、徳島県のハウスみかんの始まり。その後出荷量、品質とも日本一を誇るまでになりました。現在は高齢化や老齢樹による収量減、コスト高など厳しい状況もありますが、高品質な果実の生産を維持しています。