山口県

04.見島の稲刈りと見島牛

見島牛の子牛

Vol.17

Ep.04

和牛の原型ともいわれる見島牛(みしまうし)。そもそも「和牛」という呼称は西洋文化が入ってきた明治時代以降、それまで日本で飼育されていた在来種を西洋種と交雑させ、より優秀な牛を作ろうという取り組みから始まります。様々な牛の組み合わせが試され、1944年に黒毛和種・褐毛(あかげ)和種・無角和種、そして1954年に日本短角種が「和牛4種」として認定されました。

では、改良種ではない真の和牛はいないのでしょうか? 西洋種との交雑が進んだ日本の牛の中で、本当の在来種は現在2種しか残っていません。その1つが見島牛。そしてもう1種は、大正時代に他島から持ち込まれた牛が逃げ出して野生化した、鹿児島県トカラ列島北端の口之島に生息する口之島牛(くちのしまうし)です。

この2種は近年DNA解析の結果、西洋種の影響を全く受けていない日本の在来固有種であることが判明。いずれも離島という隔絶した環境にいたことで、西洋種の影響を受けずに生き残ることができたと考えられます。