福岡県

05.八女市新茶祈願祭と一番茶の摘採

一番茶の摘採

Vol.20

Ep.05

八女(やめ)中央大茶園にある「五社神」では、一番茶の茶摘みを前に新茶祈願祭が行われます。八女茶の一番茶の摘採は4月中旬に始まり、5月上旬が最盛期。二番茶が6月中旬~7月上旬、三番茶が7月下旬~8月上旬となります。

三番茶の摘採が終わって秋の生育停止期までの間、越冬する枝葉が充実して硬化します。そのため、平坦部の茶園では8月上旬まで三番茶の摘採が可能ですが、ほとんどの茶園ではこれを摘みません。その理由は、茶の芽を少なくして一つ一つの葉を大きくしっかり育てるため(芽重型の芽づくり)。芽数が多くて小さい枝葉の芽よりも、この方が一番茶の品質が良くなるといいます。

八女茶の生産量が栽培面積(約1,300ha)のわりに少ない理由は、量より質を重視したこの栽培法をとっているからといえます。