福岡県
06.玉露の究極、伝統本玉露と星野村のしずく茶
Vol.20
Ep.06
二番茶を摘まず、一年分の栄養成分を一番茶だけに集中させる「伝統本玉露」。その摘採方法は昔ながらの「しごき摘み」で、やわらかな葉の部分だけを丁寧に摘み取ります。
星野村を中心とした伝統本玉露の茶園は、適度な雨量、昼夜の寒暖の差、肥沃な土壌という茶の栽培条件に恵まれ、そこに生産者の技術が合わさって究極の玉露が生まれました。
稲わらを編んで作る天然の伝統資材「スマキ」で覆われすくすくと育った新茶。「しごき摘み」という手摘みによって、新芽の柔らかい部分だけを丁寧に摘んでいきます。そのため摘まれた茶葉は均一な大きさに整います。
星野村の玉露は、旨味成分であるテアニンなどのアミノ酸を多く含み、渋味成分であるカテキン類の含有量が抑えられています。その味はまろやかでこくがあり、色は「金色透明」と表現されるほど美しいものに。薄い色ながらも味わい深く、芳醇な茶の香りが楽しめる伝統本玉露です。
星野村では玉露を楽しむ「しずく茶」という飲み方が考案されています。温度の異なるお湯で3回お茶を楽しみ、最後は茶葉を酢醤油でいただくというものです。