香川県
01.名作『二十四の瞳』の舞台となった小豆島
Vol.04
Ep.01
戦争へと突き進む歴史のうねりにのみ込まれていく女性教師と生徒たちの姿を描いた作品『二十四の瞳(にじゅうしのひとみ)』。壺井栄のベストセラー小説を松竹が昭和29年に映画化しました。
その舞台となった田浦分校は、明治35年に田浦尋常小学校として建築された瓦葺平屋建ての校舎。明治43年以降は苗羽(のうま)小学校田浦分校として使用され、昭和46年に閉校となりましたが、『二十四の瞳』はここで撮影され、現在も二十四の瞳映画村にロケセットとして残されています。
教室には当時のままの机やオルガン、子どもたちの作品などが残っており、椅子に腰かけ目をつむれば子どもたちの歓声が聞こえてくるよう。『二十四の瞳』を2度にわたって映画化した松竹は、「幾歳月を経ても変わらぬ美しい小豆島の自然と、貧しさや古い家族制度、戦争によってもたらされる悲劇とを対照的に映し出した心温まる感動作」とコメントしています。