香川県
10.オリーブの剪定。小豆島の暮らし
Vol.04
Ep.10
オリーブ栽培の年間作業は、冬場の剪定から始まります。2〜3月にかけて古くなったり伸びすぎたりした枝を切って整えることで、その年の実のつき具合や成熟具合を調整します。3月上旬の新芽が動き始める前に「春肥」と呼ばれる肥料を施します。やがて5月下旬〜6月上旬になると、白くて小さなオリーブの花が島内のそこかしこで可憐に咲き誇ります。
世界中に500種以上もあるといわれるオリーブですが、小豆島で栽培されているのはミッション、マンザニロ、ルッカ、ネバディロ・ブランコの4品種。島内には世界でも希少なオリーブの大樹があり、その樹齢は千年にもなります。2011年にスペインのアンダルシア地方から1万kmもの距離を越え、小豆島にやってきました。「生命の樹」とも呼ばれるほどたくましいオリーブ。悠久の時を経て小豆島に根を下ろしたこの大樹は、今なお秋になると、その枝にたくさんの実をつけます。