奈良県

03.波宝(はほう)神社の岳(だけ)祭り、復活した神輿

60人もの担ぎ手が五穀豊穣を祈り、山道を歩く

Vol.33

Ep.03

陀々堂の鬼はしり、流し雛、御仮屋(おかりや)、岳祭り、賀名生(かなう)秋祭り、篠原踊、惣谷狂言、阪本踊り……五條市には暮らしに根づいた伝統行事や祭りが多数あります。中でも白銀岳の波宝神社で行われる岳祭りは有名。朝から本社式典が行われ、直会(なおらい)と呼ばれる神様との食事会の後、最大の見せ場である渡御(お渡り)が行われます。これは、波宝神社から鉄杖やのぼり、鉾などを持った行列が、そして白銀岳の八王子神社からは当屋地区の行列がそれぞれ出発し、途中の鳥居で合流して「お旅所」まで歩くもの。かつては誰の目にも触れないよう御神体をみこしに載せて運んでいましたが、その後は若者たちが担いで渡り、2基のみこしを激しくぶつけ合う「けんかみこし」としてにぎわいを見せていました。しかし、担ぎ手の減少から1970年代を最後に絶え、みこしの展示だけになっていました。それが2017年、60人近い若者たちが担ぎ手に名乗りをあげ、波宝神社で約40年ぶりに復活したのです。