大分県

02.八幡朝見神社の御神火採火式と扇山火まつり

冬の間山で休んでいた温泉の神々に春の到来を告げる御神火

Vol.28

Ep.02

別府八湯の一つ、別府温泉の鎮守・温泉神社。かつては別府市青山町にありましたが、戦後、八幡朝見神社に合祀され、その祭祀は同社で継続されています。ここで行われている御神火採火式は、毎年4月に開催される別府八湯温泉まつりの一環。歴史ある伝統行事というわけではなく、昭和51(1976)年に観光イベントの一環として行われるようになった「扇山火まつり」で用いる種火を、火鑽杵(ひきりぎね)と火鑚臼(ひきりうす)でおこして木箱に収める神事です。冬の間、扇山で休息をとっていた温泉の神々に春の到来を告げるとともに、野焼きした後に芽吹く草花を捧げるために始められました。

闇夜に浮かびあがる扇状の炎の荘厳さとスケールの壮大さが今や別府市の春の風物詩にもなっている扇山火まつり。別府八湯温泉まつり期間中の最大の見どころとしても知られています。扇山火まつりの期間中でもある4月1日は「温泉感謝の日」として、別府各地の100以上の温泉が無料開放されます。