沖縄県

02.伊江島の地勢と農業

伊江島タッチュー

Vol.38

Ep.2

沖縄本島北部の本部半島から北西9㎞に位置し、落花生の形をした東西8km、南北3km、面積約23km2の離島·伊江島。島の北側には数十mの断崖が続き、南側はサンゴ礁と砂浜で緩やかに高く、中心付近は平坦な地形です。東部中央には島のシンボルである城山(伊江島タッチュー:標高172m)がそびえ、ほぼ平坦な地形に約1,100haの農地が広がっています。亜熱帯海洋性気候に属し、年平均気温は約22.6℃と温暖。伊江島の主要産業は農業で、花き、葉タバコ、肉用牛、島ラッキョウなどが生産されており、子牛生産にも積極的に取り組んでいます。特に輪ギクや葉タバコは県内有数の産地であるほか、島ラッキョウ、トウガンなどの栽培も盛んで、島の在来品種である小麦も菓子や麺類などの加工原料として生産が増えています。沖縄本島とは本部港からカーフェリーで約30分の距離。日帰り可能な離島として多くの観光客が訪れるほか、修学旅行生を対象とした民泊にも早くから取り組んでいます。この島で約2haの畑にサトウキビを栽培する生産者の知念和幸さんと出会いました。