大阪府

04.大阪の夏。老舗ワイナリー5代目の大阪ワイン

ブドウを発酵させるため力作業も

ブドウを発酵させるため力作業も

Vol.35

Ep.04

あまり知られていませんが、大阪は全国8位の生産量を誇るブドウの産地。府内では30種を超える品種が栽培されており、ブドウ狩りやワイン生産などがさかんです。

柏原市にあるカタシモワイナリーは、創業100年を超える西日本で現存する最古のワイナリー。5代目の高井麻記子さんは、1世紀を超える大阪ワインの伝統を守りつつ、つねに新しい挑戦を続けています。外資系IT企業に勤めながら子育てをしていたものの、「子どもに自然の中で生きる力を身につけてほしい」との思いからUターン。「日本人らしい、大阪人らしい大阪ワインを造りたい」との言葉通り、種なしブドウの「デラウェア」を使ったスパークリングワイン「たこシャン」などを開発して注目を集めました。ネーミングには「たこ焼きのように地元で愛される大阪ワインに」という願いが込められています。

作中では「マスカット・ベリーA」を使ったの大阪ワイン造りを、除梗(じょこう)・発酵・搾汁(さくじゅう)・濾過(ろか)・瓶詰といった工程順に紹介しています。