徳島県

01.徳島県の農業と文化、郷土芸能

国の重要無形民俗文化財「阿波人形浄瑠璃」

Vol.32

Ep.01

温暖な気候と吉野川沿いの平野を中心とした豊かな自然環境を生かし、野菜、畜産、水稲、果樹、花などの産地が形成されている徳島県。四国山地の傾斜地ではミカンやスダチ、ユズなどの果樹、花木などが栽培され、紀伊水道に面した平野部は県内有数の米産地です。中山間地域の資源を活用して全国的に有名になったのは「彩(いろどり)」。過疎化の進む上勝町で栽培、採取された葉っぱが料理のつまものとして出荷されています。

古代、吉野川流域を開拓したこの地方の豪族が、粟がよく実ったことから「粟の国」と名づけ、南部地域を「長国(ながのくに)」と呼んだことから、大化の改新以降この2国を阿波の国と呼ぶようになったと伝えられます。

そして阿波といえば、400年の歴史をもつ阿波おどり。県内各地に伝承されている阿波人形浄瑠璃。さらには全国一の現存数を誇る阿波農村舞台。ベートーベンの「第九」が日本で初めて演奏された「第九のふるさと」としても知られ、歴史と伝統文化の豊かな土地です。