徳島県

06.阿波おどりと勝浦座のパリ・ユネスコ公演、ミカンの摘果

記念写真「勝浦座とエッフェル塔」

Vol.32

Ep.06

今や日本を代表する伝統芸能として世界的にも有名な阿波おどり。毎年8月12~15日に開催される徳島市の阿波おどりには全国から多くの観光客が押し寄せます。

一方、江戸時代末期に起源をもつ勝浦座が活動する勝浦町は、徳島市に隣接する自然豊かな盆地の町。山並みの中腹付近までミカンの段々畑が広がり、平地では水稲や施設園芸が営まれています。

令和元年9月、フランスのユネスコ本部(パリ)で日本文化を紹介するイベントが開かれた際、勝浦座は人形浄瑠璃「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」などを披露。約1,100人の来場者を繊細な木偶(でく)の動きと徳島の伝統文化で魅了しました。

観音様の力で目が見えるようになった夫が妻の顔を初めて見る場面では笑いが起こり、4K映像の「襖からくり」で虎や竜などを描いたふすまが映し出されると会場は拍手に包まれました。来場者からは「夫婦が谷に身を投げる場面に涙が出た」「こんな世界があるなんて知らなかった」といった感嘆の声が多数寄せられました。