山口県

03.山口県のオリジナル野菜「はなっこりー」の栽培

植え付けられたはなっこりー

Vol.17

Ep.03

平成11年に品種登録された「はなっこりー」は、山口県農林総合技術センターが品種開発した山口県のオリジナル野菜。中国野菜のサイシンとブロッコリーを掛け合わせて作られました。

その開発には山口県ならではの農業問題が。昭和の初めから急速に工業化が進んだ山口県では、早くから農業の担い手不足に陥り、高齢者や女性などでも簡単に栽培できる農作物の開発が進められました。ナタネ、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなど様々な野菜の組み合わせが試され、最終的にブロッコリーとサイシンという組み合わせに。栽培の負担が少なく、菜の花のような上品な見た目、クセがなく甘みのある味、花から茎まで全て食べられる新野菜はなっこりーの誕生です。

栽培には「アパート方式」と呼ばれる手法が採用され、女性や高齢者などの地域住民が参加することで、耕作放棄地や休耕地の活用、高齢者の生きがいづくり、地域の環境保全などにも、はなっこりーが一役買っています。