愛知県

02.碧南市のニンジン品種「へきなん美人」

碧南市のニンジン「へきなん美人」

Vol.25

Ep.02

名古屋市から40㎞圏内、愛知県のほぼ中央に位置する碧南市。県内で生産されるニンジンの約7割がここで作られます。愛知県では大正時代末期から各地でニンジンが栽培されてきましたが、当時は現在より短い三寸ニンジンが主でした。その後、大きく育つ種が選別され、独自のニンジンが生まれました。県の伝統野菜に指定されている「碧南鮮紅五寸ニンジン」もその一つ。その名の通り色鮮やかなオレンジ色で、見た目も味も良く収量も高かったことから、昭和42年に「冬ニンジン指定産地」として認められて以降、碧南市は県内のみならず中部地域を代表するニンジン産地へと成長しました。この「碧南鮮紅五寸ニンジン」を改良して誕生したのが、「へきなん美人」という品種です。「碧南鮮紅五寸ニンジン」の特徴に加えて、甘みが強くて味も濃く、形状がキレイでそろっている「へきなん美人」は、市場やスーパー、家庭での評価も高く、生産量が拡大しています。