青森県
03.五所川原市相内の虫送り。荒馬、太刀振り、ハネト
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蛇体をかたどった5mの「虫」
Vol.02
Ep.03
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かつて農業に害をもたらすものとして特に恐れられていたのは、風、日照り、害虫でした。この中で害虫だけは、駆虫効果のある植物を焼く煙で追い出すことができるということで、その慣習が形式化し、伝統行事として定着したのが「虫送り」です。
五所川原市相内(あいうち)地区の虫送りは、津軽地方の虫送りの原型といわれ、田植えが終わった「さなぶり」の行事として長い歴史をもちます。笛や太鼓の囃子に合わせてコミカルな動きをする荒馬に、太刀振りのハネトが “ハネロジャハネロ・イツモコンダバドウシベナ” というはやし言葉とともに踊りながら続きます。蛇体をかたどった5mほどの「虫」を作って練り歩くこの行事は、毎年6月の第2土曜日、相内青年団と相内郷土芸能保存会が開催。相内地区の隅々まで門酒を飲みながら練り歩いた一行は、最後に虫を相内神明宮の松にくくりつけて終了。この虫が1年間、村を守ります。
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