青森県

08.津軽鉄道、冬のストーブ列車。雪国の知恵、雪にんじん

津軽鉄道の冬

Vol.02

Ep.08

五所川原市から中泊町(なかどまりまち)までの約20㎞を結ぶ津軽鉄道は、昭和5年の開業。沿線住民の通勤・通学の足として、「津鉄(つてつ)」の愛称で親しまれてきました。近年は沿線の過疎・高齢化で利用者数が減少する中、地元住民や全国の津鉄ファンが「津軽鉄道サポーターズクラブ」を設立。津軽鉄道を活用しながら地域全体を活性化していくことを目的に、様々な活動を始めました。希望者が津鉄線路のオーナーとなる「レール・オーナー制度」を全国に先駆けて始めたり、冬のストーブ列車だけでなく夏の風鈴列車、秋の鈴虫列車といったイベント列車の運行など、津軽鉄道を軸とした地域観光資源の発掘や、地域あげてのおもてなしツアーを積極的に行っています。

津軽鉄道をテーマにした写真集も発刊され、それがきっかけで「ちゃぺ!津軽鉄道四季ものがたり」という連載漫画が小学館発行の『ビッグコミック』増刊号で実現し単行本化も。本州最北の小さな私鉄は、「おらどの鉄道」(津軽弁で「私たちの鉄道」の意)として今日も元気に運行しています。