福島県

02福島県のアスパラガス栽培と生産農家の挑戦

土の表面をバーナーで焼く様子

土の表面をバーナーで焼く様子

Vol.40

Ep.2

肥沃な大地と清廉豊富な水、冷涼な風土の福島県では、昭和40年代からアスパラガス栽培が始まりました。とくに寒暖差の大きい会津地方での栽培が盛んですが、県内の他の地域にも広がっています。 

ハウス栽培から露地ものと、出荷時期は4月ごろから9月ごろまでの長期間にわたります。「ウェルカム」が主要品種で、他に食感が柔らかい「ハルキタル」や、味が濃い「ふくきたる」、生食できる紫アスパラガス「はるむらさきエフ」など、県のオリジナル品種も多数育成されています。 

アスパラガスの安定した収穫量を確保するためには、土づくりと排水対策が重要です。休眠期は次年度の芽が土壌の病害菌に感染しないよう、茎葉の刈り取りや除草、土の表面をバーナーで焼く作業を行います。こうすることで茎枯病などの病原菌を減らすことができ、とくに根に蓄えられた養分で育つ春採りアスパラガスの収穫量アップが期待できます。