岐阜県

05.飛騨高山高校の就業体験実習

学校よりも牛の頭数が多い農家で仕事の大変さや責任を知る

Vol.31

Ep.05

「山高」の愛称で親しまれる岐阜県立飛騨高山高等学校は、旧県立斐太農林高校と旧県立高山高校が2005年に合併して設立されました。その名を広く全国に知らしめたのは2018年、第1回和牛甲子園のとき。岩手、栃木、富山、岐阜、三重、島根、佐賀、鹿児島の8県・15校から総勢53人の生徒が、21頭の和牛を引き連れて参加した“高校牛児”の大会です。前年に宮城県で開かれた「全国和牛能力共進会」では初めて高校生の部が設けられましたが、単独で開かれる高校生の畜産イベントとしては初の試み。その記念すべき第1回優勝校が飛騨高山高校でした。前年の全国和牛能力共進会・高校生の部でも優勝していたため、2冠達成の快挙で全国の注目を集めました。出品牛は肉質の部で優秀賞でしたが、飼育活動に関する発表(全共での優勝など)で加算され、総合評価で最優秀賞に選定。さらに翌年の第2回和牛甲子園でも総合評価部門・最優秀賞に輝き、堂々の2連覇を達成したのです。