宮城県

01仙台の繁栄を築いた伊達政宗と仙台すずめ踊り

仙台すずめ踊り

仙台すずめ踊り

Vol.41

Ep.1

「杜の都」仙台、その礎を築いたのは、仙台藩初代藩主の伊達政宗といわれます。政宗が戦国時代末期に青葉山に仙台城を築城し、その下の平野部に城下町がつくられました。仙台藩は、他藩と同様、家臣たちに接ぎ木を分け与えるなどして植樹を奨励。クリ、ウメ、カキ、スギ、マツなどを中心に屋敷林が形成され、さらには周辺の寺社の林、広瀬川の河畔、青葉山がひと続きとなって、まち全体に緑が広がっていきました。「杜の都」は、市が制定した「公害市民憲章」に記されて以降公式な表記と定められました。「杜」には、山々や森林、草花だけでなく、人々が手を入れてていねいに育ててきた「豊かな緑」の意味が込められているといいます。

本作に登場する「仙台すずめ踊り」は、毎年5月、新緑の中で開催される「仙台・青葉まつり」で披露される踊りです。かつて、政宗を前に石工たちが披露した踊りが起源とされ、躍動感あふれる身振りや跳ねながら踊る姿がスズメに似ていること、伊達家の家紋「竹に雀」が名前の由来といわれています。老若男女楽しめる伝統芸能として親しまれています。