宮城県

05蔵王・御釜、松島の風景と、国宝・瑞巌寺

瑞巌寺本堂 室中(孔雀の間)

瑞巌寺本堂 室中(孔雀の間)

Vol.41

Ep.5

県南西部に位置する蔵王。刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に囲まれた「御釜」は過去の噴火によってつくられた火口湖で、釜形の見た目が名前の由来です。光の反射によって湖面が深緑や青などさまざまに変化することから「五色沼」とも呼ばれています。

日本三景の一つに数えられる松島。塩竈市・松島町・七ヶ浜町・利府町・東松島市の2市3町に及ぶ約12,600haの範囲が「特別名勝松島」に指定され、静かな湾の中に多くの島が点在する美しい景色が有名です。

松島町にある国宝・瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)は、9世紀はじめに、慈覚大師円仁によって開創された天台宗延福寺がその前身であるといわれ、13世紀中ごろに臨済宗に改宗され寺名も円福寺と改められました。戦国時代を経て衰退していた同寺をよみがえらせたのは伊達政宗です。紀州熊野から用材を取り寄せ、畿内から職人を集めて再建し、伊達家の菩提寺として重用したといいます。平成の大修理によって当時の面影を見ることができます。