大分県
01.温泉の力と、県の独自品種ヤマジノギク
Vol.28
Ep.01
古くから「豊(とよ)の国」と呼ばれた大分県。その風土と歴史から生まれた豊かさは、数々の「特別」をこの地にもたらしました。
何よりその名を全国に知らしめるのは、「おんせん県おおいた」とも称される温泉。県土の面積は47都道府県中22番目にもかかわらず、地下から湧出する温泉の源泉数は日本一です。なかでも別府温泉は地球上にある泉質11種類のうち、この一地域だけで10種類の泉質を持つという世界唯一の地。そして1日約9万キロリットルの温泉の湧出量は堂々の日本一。高温の噴気や熱泉水が噴出する箇所は348(全国=1057の3分の1が集中)もあり、これら熱水蒸気の勢いを利用した湯けむり発電や、農林水産研究指導センター農業研究部花きグループで行われている県の独自品種ヤマジノギクの栽培、さらには医療や美容、養殖業など、温泉の力を最大限に活用する取り組みが盛んに進められています。