沖縄県

01.沖縄県の地勢と農業

沖縄県の景色

Vol.38

Ep.1

美しい自然と多様な文化に彩られた沖縄。県の面積は47都道府県中44位ですが、東西約1,000㎞、南北約400㎞に及ぶ海域に、54の指定離島を含めた多数の島々が点在する広大な海洋島しょ圏であり、その海域の範囲は本州の3分の2に匹敵します。熱帯と温帯の中間である亜熱帯性気候に属し、冬は10℃以下になることはめったにありませんが、強い季節風が吹きます。夏には台風や熱帯性低気圧の影響で暴風雨による潮風害や洪水の被害が頻発する一方、雨が少ない年は干ばつになりやすいため、農業的には厳しい環境です。沖縄の農業は畑作が中心で、基幹作物であるサトウキビを中心に、野菜、果実、花き、畜産などが営まれています。中でもサトウキビは県内農家の7割が栽培している代表作物。パインアップル、マンゴー、バナナ、パパイヤ、パッションフルーツ、シークヮーサーなどの果樹栽培も盛んで、近年飛躍的な成長を見せる花き、沖縄の食文化を支えてきた養豚、さらには石垣市、宮古島市、竹富町、伊江村などで育成されるブランドの肉用牛なども有名です。