01.大阪の歴史と文化。特産の水なす、ブドウ、ワイン

歴史と文化に彩られたまち、大阪。毎年秋に催される勇壮な「岸和田だんじり祭」は、元禄16（1703）年、時の岸和田藩主・岡部長泰(おかべながやす)公が五穀豊穣を祈願し、行った「稲荷祭」が始まりとされています。

「天下の台所」として、古の時代から培われてきた伝統が脈々と受け継がれている大阪の農業と食文化。泉州地域で育つ高級野菜の泉州水なすや、河内地域の大阪ぶどう、そして2019年のＧ20大阪サミットで提供されたワインなど、数多くの名産品があります。それらを生み出す大阪の農業は、生産者と消費者の距離が近いという利点を生かした都市農業が中心。全国上位にランクインしている産品も多く、春菊は2位、「のびすぎでんねん」の愛称で知られるフキは3位、ブドウは８位、小松菜8位などとなっています。

本作に登場する泉州水なすや大阪ぶどうは「なにわ特産品」に指定されているほか、大阪ならではの伝統野菜を一定基準で認証する「なにわの伝統野菜」なども、大阪の農業を支えています。