佐賀県

08.佐賀の春。タマネギの収穫と種レンコンの植え付け

収穫されたタマネギ   

Vol.24

Ep.08

佐賀県は九州でもっとも小さい面積の県ですが、耕地率は2割強と全国でも茨城・千葉に続いて高い農業県です。その主流は稲作で、県の耕地面積の約8割が水田。中でも佐賀平野は日本で最も古くから米作りが盛んだった地域の一つで、弥生時代を代表する吉野ヶ里遺跡も佐賀平野にあり、古代の水田遺構が数多く見つかっています。昭和初期には10a当たりの米の収穫量全国一を記録。その後も1960年代に再び1位になるなど、日本を代表する米どころでした。しかしその後、減反政策によって転作が進み、野菜や果樹、畜産などの複合経営が行われるように。平野部では生産量全国2位を誇る二条大麦などの麦類や、本作で紹介しているタマネギ、レンコン、それにイチゴやアスパラガスなどの栽培も盛んです。中山間地では柑橘やナシなどの果樹、「嬉野(うれしの)茶」として知られるお茶、さらに昨今ブランド牛として人気の佐賀牛を中心とした畜産も行われています。