青森県

04.津軽の夏。五所川原市の立佞武多、今別町の荒馬まつり

五所川原市の「立佞武多」

Vol.02

Ep.04

夏の津軽地方の風物詩「ねぶた(ねぷた)」は、県内各地で行われる夏祭りのこと。中でも有名なのが「青森ねぶた祭」と「弘前ねぷたまつり」、そして五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)」です。

1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された青森ねぶた祭は、歴史や伝説上の人物、歌舞伎・神仏などを題材にした人型ねぶたが勇壮に彩ります。かけ声は「ラッセラー」。

弘前ねぷたまつりは、武者絵を題材にした大小約80台の扇ねぷたや組ねぷたが、城下町を練り歩きます。忙しい夏の農作業の妨げとなる眠気や怠け心を流す「眠り流し」という農民行事から生まれ、語源も「ねむたながし」「ねむた」「ねぷた」と転訛したのではないかといわれています。かけ声は「ヤーヤドー」です。

五所川原市の立佞武多は高さ20m以上に達する巨大な山車が有名。明治から大正にかけ、各地区で競うように巨大なねぷたが作られるようになりましたが、電線の普及で一時消滅。98年に復活しました。かけ声は「ヤッテマレ」です。