千葉県
04.大和芋の収獲。裏作の落花生、実がなる仕組み
Vol.08
Ep.04
高度成長期以降になると、千葉県は人口が急増した首都圏の食料基地として、大量の野菜生産を求められるようになります。しかし北総台地は水利が悪く、東京に隣接する広大な平地があるにもかかわらず、野菜栽培には不向きでした。
そこで、昭和40年代から印旛沼の水を農業に利用する印旛沼開発事業がスタート。さらに昭和60年代には利根川の水を引く「北総中央農業水利事業」も行われ、印旛沼周辺の台地は日本有数の野菜産地へと変貌していったのです。
そうした中で生産されている作物の一つが大和芋。なかでも西印旛沼に面した佐倉市は、県内トップクラスの大和芋産地。この地域で育った大和芋は、特に粘り気が強く美味しいといいます。
その収穫後は、晩秋から初冬にかけて、裏作の落花生が栽培されます。落花生は収穫までの日数が短く裏作に最適な作物です。