三重県

07.松阪牛(まつさかうし)を育てる肥育農家、共進会への挑戦

但馬で買い付けられた牛  

Vol.23

Ep.07

肥育農家が全国各地から肉牛として優秀な生後7~8ヵ月の黒毛和種の雌牛を購入し、「松阪牛個体識別管理システム」に登録して育てた牛。それが松阪牛です。登録できるのは「松阪牛協議会」に入会している農家だけで、肥育する場所も2004年11月1日(松阪牛協議会の発足日)に設定された「松阪牛生産地域」のみ。このエリアには雲出川(くもずがわ)・櫛田川・宮川といった河川があり、これらのきれいな水でおいしい肉になるともいわれます。
また、他のどの地域よりも「松阪牛生産地域」で育った期間が一番長いことが松阪牛の条件です。たとえば生まれてから10ヵ月間兵庫県で育った子牛を買ってきて松阪牛生産地域で31ヵ月間育てた場合は松阪牛になりますが、兵庫県で21ヵ月間育った牛を買ってきて松阪牛生産地域で20ヵ月間育てた場合は、松阪牛にはなりません。さらに牛の育成データは「松阪牛個体識別管理システム」で1頭ごとに厳しく管理されています。