埼玉県

01.小江戸川越と名物の川越イモ

小江戸・川越

Vol.22

Ep.01

「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」などと謳われ、古くから「小江戸」と呼ばれた川越市。武蔵野台地の東北端にあり、都心から近い行楽地として年間600万人以上の観光客が訪れます。

「小江戸」の由来は江戸時代、川越城の城下町として繁栄したことから「江戸のように栄えた町」として称されるようになったとか。意匠を凝らした建物、響く鐘の音、ノスタルジックな横丁や路地裏、すれ違う人力車など、江戸・明治・大正と様々な時代の趣が感じられる町並みです。

そんな小江戸・川越の名物が川越イモ。この地でサツマイモ栽培が行われるようになったのは江戸時代のことで、当時は武蔵野台地の川越藩と、隣接する他領の村々で生産されるサツマイモのことを川越イモと称しました。

現在でいうと、川越市、所沢市、狭山市、新座市、三芳町にあたる地域で、1751年の栽培開始以来昭和30年代までの約200年間、日本有数の一大産地でした。