静岡県

04.お茶の収穫、一番茶の摘採。駿河湾の桜海老

一番茶の収穫 手摘み 

Vol.12

Ep.04

新米、新そば、初鰹など、日本人は「新」や「初」のつく食べ物を好みます。実際、ひと冬じっくり時間をかけて成長した一番茶の新芽にはアミノ酸が多く含まれ、高値で取引されることも。しかし、日本茶のおいしさはカテキンやその他の成分が複雑に合わさって醸されるもの。これらは二番茶や三番茶に多く含まれます。

つまり、どの時期の日本茶にもそれぞれのよさがあるということ。ワインやコーヒーのように、日本茶も茶葉が育てられた地域やその品種、収穫の時期、製法などによって細かな種類があり、生産者によっても味は異なります。日本茶はこれらの組み合わせによって自分好みの味を見つけられる、奥深い飲み物なのです。

やわらかな一番茶が青々と芽吹き始める春。この頃、駿河湾では「桜海老」の春漁、天日干し作業が行われ、まるでピンク色のじゅうたんを敷いたような美しい景色が、春の訪れを告げます。