栃木県
04.栃木のイチゴ作りと戦場ヶ原の開拓農地
Vol.19
Ep.04
肥沃な大地に、日光や那須を源とする清冽な水が流れる栃木県。冬の日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きい気候風土が、イチゴの生育に適しています。太陽の光を最大限に利用したハウス栽培で、温度を保ちながらゆっくり成熟させる栃木のイチゴは、1968年から生産量日本一を保持し続けており、栃木県はまさに「いちご王国」。国内のイチゴ取り扱いシェア1位の品種「とちおとめ」は、その名の通り栃木発祥です。他にも高級ギフト向けの「スカイベリー」や観光イチゴ園専用品種「とちひめ」など、バラエティに富んだ品種が栽培されています。
県内には日本で唯一のイチゴ専門研究機関「栃木県農業試験場いちご研究所」があり、様々な品種の開発や収穫量・品質を向上させる栽培技術の研究などが行われています。
一方、奥日光として知られる戦場ヶ原には第二次世界大戦後、高冷地農業の振興を目的に開拓された農地があり、「山上げ栽培」と呼ばれる伝統農法でのイチゴ作りが行われています。