栃木県

06.日光二荒山神社、男体山の登拝大祭

男体山の登拝大祭

Vol.19

Ep.06

日光を代表する聖なる山の一つ男体山(なんたいさん)。その標高は2,486mで、日本百名山の一つにも数えられており、毎年7月31日~8月7日には「男体山登拝大祭(とうはいたいさい)」が行われます。これは二荒山(ふたらさん)神社中宮祠(ちゅうぐうし)最大の祭礼。奈良時代末期から続くといわれ、毎年多くの登山者や参拝者で賑わいます。

祭りの中心は「男体山登拝」と「ご内陣参拝(本殿内のご神像奉拝)」。ご内陣参拝はこの期間だけできる日本で唯一の特殊参拝です。男体山登山口はこの期間、午前0時に開門して夜間の登山ができるため、山頂でご来光を仰ぐことも可能です。祭りの期間中は奉納花火や「深山(みやま)踊り」など様々な奉納行事も斎行されます。

古くは二荒山と呼ばれた男体山。その名は観音浄土の「補陀洛(ふだらく)」に由来するとか。奈良~平安時代の僧・勝道(しょうどう)上人によって開山され、日光の信仰と文化の礎を築いてきました。