東京都

01.銀座のハチミツ「銀座ミツバチプロジェクト」

東京の中央区・銀座

Vol.36

Ep.1

江戸時代から続く老舗や世界の高級ブランドショップが立ち並び、1日25万人もの人でにぎわう銀座。2006年、「銀座で地産地消」を合言葉に企業人や商店主らが立ち上げたのが、銀座ミツバチプロジェクトです。

ビルの屋上を緑化してミツバチを飼い、採れたハチミツを商品化する試み。当初は「繁華街でミツバチを飼うなんて危険」との声も一部ありましたが、シェフやパティシエ、バーテンダー、クラブのママなど多くの仲間がこの銀座ミツバチプロジェクトに賛同。現在は年間収穫量が1トンを超え、採れたハチミツは銀座の百貨店、レストラン、ホテルやバーなどでスイーツ、ビール、カクテル、化粧品などに商品化されています。

環境汚染物質がある場所では生きられないミツバチは「環境指標生物」ともいわれ、その受粉活動によって植物が実を作り、それを食べる野鳥が訪れ、生態系の物質循環が形作られます。

銀座ミツバチプロジェクトに触発され、都市での養蜂に取り組む企業や団体は、今や全国で100カ所以上にまでのぼります。